2024.12.07-12.12 開催終了
ふたつの光
2023.09.16-10.07 開催終了
犬丸と澄、この2人は2013年にパリで出会ってから、絶えずお互いの作品を注視してきた。それは二人の表現が絵画と自然、写真と人間と異なるものの、共通して「光」という存在に対して向き合ているからだ。
犬丸は幾重にも重ねた紙に植物を主なモチーフとした描き、凸レンズで集光した光を当てて、光の痕跡を残す制作手法をとっている。この手順を「Distillation solaire(太陽蒸留)」と名づけ、フラットな絵画とは異なる、立体的に光や生命を感じることのできる作品を制作している。
澄は主に人物をモチーフに、写真に映る「綺麗なもの」で完結するのではなく、その先の「見えない美を見出す」ことを目的に、写真がプリントされた紙に穴やスリット(切れこみ)を入れ、そこから光が溢れる作品などを制作している。それにより、写真の中では撮影時の光(過去の光)とスリットからあふれる光(現在の光)が併存し、現実では見出せない複合的な光の世界を展開している。近年では糸を用いて、本来は厚みのない写真表現に光をモチーフにした立体的な形を導入し、新しい美を見出そうとしている。
今回の展示では改めて「光」というテーマに向き合い、これまでの作品に加えて、今回の展示に向けた新作を展示する。
現在犬丸はパリ・ルーアン、澄は京都に在住しているため、どちらかの陽が沈んだ頃にもう一方の陽が昇る。同じ陽を見ながら、同時には見ることができない2人の作品が同じ空間に存在する本展。我々が立つ地球と、絶対的光の存在である太陽の存在を改めて感じていただければ幸いです。