Okuten Masaki exhibition
Pieces
奥天昌樹
2024.09.06-09.21 開催終了
- レセプション
- 9月6日(18時30分〜20時)
- 作家在廊
- 9月7日〜8日(12時〜18時)
- 通常展示
- 9月9日〜13日、16日〜21日(10時〜18時)
- 休廊
- 9月14日〜15日
9月6日より大阪では初めてとなる奥天昌樹の個展を開催します。
奥天は、世界最古の絵画と言われるラスコーの壁画(諸説あり)やナスカの地上絵など、絵画とは轍や溝が原点であることを作品の起点としています。
彼の作中では白線が画面を縦横しますが、これは奥天ではない幼児のらくがき(他者の線)を使用してマスキングし、その上にアクリル絵の具と油絵の具の異なる性質の素材を奥天が意図をもってコントロールし、積層構造を構築しています。
この意図は下記にて奥天自身が語っているため割愛しますが、奥天が階層やレイヤーではなく「積層」という表現を使用している点は、絵画の制作過程における不可逆性への強い意識を感じます。
人が子宮の中で単細胞から魚類、両生類、爬虫類、哺乳類と生命の進化をなぞるように、ラスコーから現代まで続く絵画の進化過程が、狭いキャンパスの中から空間を侵食していくエネルギーをぜひご高覧ください。
私は絵画の画面内や構造に、偶然性やオートマティスムなど、作者の意図外にあるアクシデント要素があるものを面白いと感じます。
私の場合は「他者(幼児)の線」がそれに当たります。
ただそれは、子どもの落書きは何かに上書きされてしまうという一般認識がある上で、落書きの形で最下層に予め埋め込まれた真っ白な線が最前面に表出する事がユニークだと思ったからであり、積層構造である絵画においては一つのレイヤーに過ぎません。
大事なのは、結果の芸術である絵画の積層の中で、可逆と不可逆を横断するプロセスを感じてもらう事です。
私は自身の存在を作品から消していくアプローチをしていますが、完全に存在を消すことは不可能であり、真っさらな他者の白線とそれに感応したエフェクトだけが残された絵画空間は、生きた痕跡や気配だけを漂う不在のポートレートのようでもあります。
今回の個展タイトル「Pieces」はUROの谷川さんから提案されたものです。
それを聞いた時、私の作品はそれぞれに独立している存在ではあるけども、一貫性は確かにあって「大きい一つの中の、一つたち」というような意味合いだと私の中で認識しました。個の作品が集まれば展示となり、展示が集まれば作家の人生そのものになるというような事を常々考えていたので、このタイトルはとても気に入りました。
ご高覧いただく皆様にも、個別の作品群と向き合って観えてくる全貌を感じていただけたら嬉しいです。
奥天昌樹
1985年神奈川生まれ。
東京を拠点に活動。
2012年武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻卒業。
線の成り立ちや集合的無意識などプリミティブなテーマで絵画、インスタレーション表現を用いて探求している。
主な個展
- 2024
- 「Pieces」 Gallery URO
「カットバック」 Gallery10TOH - 2022
- 「s.p.a.c.e」 代官山 蔦屋書店
「Heptapod」 MU gallery - 2021
- 「The nursery」 GINZA SIX 蔦屋書店
主なグループ展
- 2023
- 「点景」奥天昌樹×小左誠一郎 Gallery10TOH
「In Different Ways」 GalleryHayashi+artbridge
「Resuci-Anne」Masaki Okuten×Kentaro Takahashi Gallery Ether
「When in Tokyo」 J12 contemporary art by Jason
主なアートフェア
- 2022
- 「art stage OSAKA」 堂島リバーフォーラム
- 2021
- 「3331 Art Chiyoda ART FAIR」 3331 Art Chiyoda
受賞歴
- 2014
- 第3回 Dアートビエンナーレ 優秀賞
- 2013
- GEISAI#18 ホルベイン賞
- 2009
- viaart2009 KURATA賞
収蔵
- 2022
- UESHIMA COLLECTION(putona#1所蔵)
UESHIMA COLLECTION(SOGO#7所蔵)